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2025/06/24

今の家を手放す前に知っておきたい、住み替えのリアル⑥

こんにちは!千織不動産の加納千織です。

 
前回のお話はこちら


さて、前回は、建物内から全て荷物を出すことができました。
これで、決済日まで何もすることがないかというと、そうではありません。
 

今回の場合は、お客様がご高齢だということもあり、当日あまりお時間を取らせないようにと思い、
事前に司法書士による本人確認をすませていただく流れにしました。
 


不動産を売却するとき、司法書士が売主の本人確認を行うのをご存じでしょうか?
この手続きは、売買契約が適正に行われているかを確認し、
なりすましや詐欺を防ぐためにとても大切なものです。
この本人確認がスムーズに進むことが安心につながります。

 


本人確認は通常、決済当日に行われ、司法書士が売主と直接会い、
運転免許証やマイナンバーカード、印鑑登録証明書などを確認します。
それほどお時間がかかるものではありませんが、売主様はずっと座っていると
腰が痛くなってきてしまう、と仰っていたこともあり、事前に完了させておこうと思ったのです。
 

本人確認には、ケースによって必要書類は異なります。
今回は、「印鑑証明書」「住民票」「マイナンバーカード」が必要でした。
「印鑑証明書? どこで取るの?」と戸惑う方も多いですが、これは区役所で取得できます。
 


お客様が、「区役所に行ったことはあるけど、依頼された正しい書類を取得できるかどうか大変不安」
とおっしゃるので、私が同行させていただく事にしました。
通常はご家族様に取得時の付き添いや代行をお願いしているのですが、
このケースではご家族様も所用でお忙しく、同行していただける方がいなかったためです。
お客様と一緒に役所へ行き、総合窓口で必要な書類がどこで取れるかを確認
→申請書類の記入をお手伝いしました。
 


売主様は80代の女性で、「役所に行くのは何年ぶりかしら?」と少し緊張されていました。
どの窓口へ行けばいいのか、何を記入すればいいのか分からず不安そうでしたが、
一緒に手続きを進めていくと、
「こういう書類の手続きはいつも主人任せだったのよね」
とお話しされ、少しずつリラックスされた様子でした。
 


無事に印鑑登録証明書と住民票を取得し、窓口を出ようとしたとき、受付の方から
「娘さん、次はこちらでお手続きです」と声をかけられました。
一瞬何のことか分からず戸惑いましたが、どうやら私が売主様の娘と間違われたようでした。
売主様も「まあ!娘みたいに見えるのね。」とお互いフフッと笑ってしまいました。
 


このように、不動産の売却は手続きが多く、一つひとつが分かりにくいものです。
特に、司法書士による本人確認は、売主様が本当に売却を希望しているかを確認する
重要なプロセスです。
売主様が高齢の場合や、長年住んでいた家を手放すときは、
気持ちの整理がつかないこともあるかもしれません。
そのため、司法書士は単なる手続きではなく、売主様の意思をしっかり確認する役割も担っています。
 


決済当日、司法書士との面談では「本当にこの家を売る意思がありますか?」と直接確認されます。
「はい、家族とも相談して決めました」としっかり答えられることが大切です。
こうした確認を経て、最終的に不動産の名義変更(所有権移転登記)が行われ、
売却が正式に完了します。
 


しかし、中には本人確認がスムーズに進まないケースもあります。
例えば、売主様が高齢で身分証を持っていない場合、
事前に住民票や戸籍謄本を準備する必要があります。
また、売主様が遠方に住んでいて決済に立ち会えない場合は、
郵送での対応が求められることもあります。
 


家を売ることは、一生に何度もあることではありません。
「何から始めたらいいの?」
「役所の手続きがよく分からない…」
と不安を感じる方も多いと思います。
 

でも、大丈夫です。
一つひとつ、確実に進めていけば、不動産の売却はスムーズに進みます。
司法書士の本人確認は、安心して家を売却するための大切なステップです。
 


必要な手続きをしっかり行い、安心して次のステージへ進めるよう、
弊社ではこのような事もサポートさせていただいています。

お話は次回に続きます。お楽しみに!


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