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2025/02/21

17歳の老猫カール君と私の朝時間――突然の日常の変化から学んだこと

こんにちは、世田谷区で不動産仲介業を営んでいる加納千織です。
 

カール君と迎える朝は、私にとって何よりも幸せな時間でした。
毎朝、枕元でゴロゴロと喉を鳴らしながら、そっと私を起こしてくれる。
そのぬくもりを感じながら目を覚ますのが、長年の習慣でした。
 


しかし、その日、カール君は階段を降りる途中で突然ゴロゴロと転げ落ちたのです。
最近、歩き方が少しぎこちないとは感じていたけれど、まさかこんなことになるとは思いもせず、
私はただただ呆然としてしまいました。

 

夫は獣医なので、すぐに出勤前の夫に診てもらいました。
すると、「脳梗塞の可能性もある」とのことで、急いでクリニックへ。
結果的には関節の炎症が原因との診断で、炎症を抑える注射を打ってもらいましたが、
その後もカール君はなかなか元のように動けず、
私の寝室まで上がってこられなくなってしまいました。

 


いつも当たり前のように一緒にいたのに、その当たり前が突然なくなった時、
胸がぎゅっと締め付けられるような寂しさに襲われました。
 


そして、診察券を見ていて驚くべき事実に気づきました。
カール君は15歳ではなく、実は17歳になっていたのです。
2008年生まれと書かれた診察券を見て、「あれ?」と数え直してみると、
なんと2歳もサバを読んでいたことが発覚(笑)。
猫の1年は人間の約4年に相当するから、私の認識よりも8年も年を重ねていたことになります。
それは関節も弱くなるはずだ、と納得しました。


 


その日から、朝の習慣はガラリと変わりました。
私は寝室で一人目を覚ますことに。

 
カール君がいない朝は、静かすぎて、ぽっかり穴が空いたような気分になります。
寂しくて、試しに枕を持ってリビングにゴロンと寝てみたものの、
カール君は何か違うと感じたのか、そばに来てくれませんでした。
 


「当たり前の日常は、突然なくなることがある」――。
頭では分かっていたつもりでも、こうして実際に変化を目の当たりにすると、
改めてそのことを痛感します。
 


家族と過ごす時間、毎日当たり前に聞こえてくる猫のゴロゴロ音、美味しくご飯を食べる姿。
何気ない日々の光景こそが、実はかけがえのない宝物なのかもしれません。
カール君には、少しでも快適に、穏やかに過ごしてもらいたい。
そして、私は毎日をもっと丁寧に大切に過ごしたい。
 


いつも一緒にいる人や、大切な存在が「いること」を当たり前に思わずに、
感謝の気持ちを忘れずにいたい。
そんなことを、カール君が改めて教えてくれました。


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